ゴールデン・スカラベ号の冒険

化夢宇留仁の初のMEGA TRAVELLERキャンペーン。
シナリオはホビージャパン社製の「ナイトフォール」。
例によって化夢宇留仁が色々手を加えているので、鵜呑みにはしないようにお願いする。
1999年現在、キャンペーンは進行中だが、このたびプレイをチャットで行うことになり、準備と記憶の整理をかねてリプレイをスタートすることに。


KNIGHTFALL
第1回

故郷にて

プロローグ

帝国歴1120年200日、自由貿易船ゴールデン・スカラベ号は、惑星ケトラの軌道宇宙港に停泊していた。

同船は約1年の間マッシリア宙域内を航行し、自由貿易を行ってきた。内乱の影響もあり平時より危険な旅だったが、なんとか出発地点であるケトラに戻ってきたのだ。

ウィルツ星系で定期整備を終えたばかりのゴールデン・スカラベ号は光り輝き、これから始まる新たな旅への気持ちをはやらせているようだった。

ギル・マーカス・ガルガボック
(プレイヤー、爛柯会員childsky氏)

偽名「エンリコ・エルメロード」
1089/012生 31才 

元帝国海軍一般科少尉 
6DBBBD

<宇宙服-1><航法-1><エンジニア-1><照準-1><コンピュータ-1><エレクトロニクス-1><医学-1><ハンドガン-1><反重力機器-0><銃器戦闘-0>


ギルはコンピュータに向かい、1年間の旅の収支を計算していた。
結果が表示されると、彼は大きく溜息をついた。
何度計算し直しても合計88000クレジット(1クレジット約100円くらい。)の赤字である。

そうして溜息をついている彼の後ろ姿は、何とも哀れを誘うものだったが、実は彼は80000クレジットくらいのはした金で溜息をつくような地位ではなかった。


ケトラ星系を封土とするゲー・マーカス・ガルガボック侯爵が、一人息子に後を頼むと言い残し、ウィルス性の脳炎で倒れたのは2年ほど前だった。

31才になる一人息子は、コールドスリープされた父親を前に途方に暮れていた。彼は今まで甘やかされて育ち、これではいかんと海軍に入ってからもエリートコースを進み、世の中を完全に甘く見ていた。

そんな状態でいきなり父親が倒れ、後を頼むと言われてもどうしたらいいのか分からない。

一応爵位継承の儀式を行い、後は帝国皇帝の承認を待つのみとなったが、今帝国は内乱のまっただ中で、当の皇帝ストレフォンは暗殺されており、まともに返事が返ってくるはずもなかった。

中途半端な立場で安穏と過ごしていた彼の耳に、不吉な噂が届いた。爵位継承権が彼の次に当たる叔父のギュンター・ヴィル・デルケスタが、侯爵位をねらっているというのだ。

ギュンターは精力的な男だった。

ケトラは氷の惑星だが、珍しい動植物が多く、それらの恩恵でジーディン研究所とテニア社という二つの企業が大きな収益をあげていた。ガルガボック家が財産と地位を維持できたのも、二つの企業の功績あってのことだった。
しかしギュンターはバランスのとれている二つの企業の片方に肩入れし始めているらしかった。彼は更なる発展のためだと公言していたが、一部では立場を利用して私腹を肥やしているのだという噂もあった。
今でこそ公に活動はしていないが、侯爵となったらそうはいかず、最終的にはケトラ経済は破綻してしまうだろう。

と、いうのがギュンターの妹キャラからの受け売りだった。

侯爵の息子、ギルは昔から叔母とは懇意にしており、いろいろ相談に乗ってもらっていたのだ。そして今も彼女は味方だった。また彼女は兄が犯罪者になってしまうのではないかと恐れてもいた。

彼女は、要するにギルがしかっりすればすむことだが、それは今は不可能だと分かっていた。

そこで、彼女は自由貿易船を準備すると、彼に旅に出るよう勧めた。そのあいだ侯爵は行方不明と言うことで時間を稼ぎ、ギルはいろいろな意味で成長して帰ってくる。その後正式に侯爵として采配を振るえば問題は解決するはずである。

ギルはほとんど何も考えずに了解した。自由貿易の辛いことなどもちろんなにも知らなかったし、今の堅苦しい立場から逃げられるならなんでもする気持ちでもあった。


クルーは宇宙港で、ケトラ出身でない人を募った。大きな賭けだったが、ここでボディーガードなど付けようものなら今までとなんら変わらないというキャラの意見だった。

集まってきたのはそれぞれ生まれも経歴も違う3人だった。


ウォルグ・ガシュトゥー
(プレイヤー、爛柯会員tubasa氏)

1084/187生 35才 

偵察局員、元商船4等宙士 

8877A3

<パイロット-3><メカニクス-2><医学-2><ブローカ−1><探知機-1><反重力工学-1><車両型機器-1><エレクトロニクス-1><格闘-1><ハンドガン-1><宇宙服-0><コンピュータ-0>

いわゆる宇宙をまたにかけて生きてきた男、それがガシュトゥーである。

彼には野望はない。ただその場その場を精いっぱい楽しく生きたいと思い、実行してきた。

商船会社を現地解雇になり、どうしようかと思っていたところ、偶然GS号の船員募集が目に入り、一瞬も迷うことなく申し込んだ。その場では一番面白そうな選択だったのだ。

アッシュ・エンジェル
(プレイヤー、爛柯会員M-hatter氏)

1091/017生 29才 

元海賊伍長、悪党 

3AB8A4

<槍状武器-4><侵入-1><贈賄-1><万能-1><交渉-1><反重力機器-0><コンピュータ-0><銃器戦闘-0><宇宙服-0>

宇宙海賊イグラシルの一員として名を売っていたアッシュは、取引のあったシンジケートに引き抜きのような形で入り、その後も血も涙もない活躍を展開していたが、組織に親友を殺され、敵味方関わらず血祭りに上げると、そのまま逃走。GS号に潜り込んだ。
実際船を動かす上で役に立つ技能を持たないアッシュを載せたところにGS号のクルー選抜のいい加減さがうかがえる。


ジーニー・ワステポク(NPC)

1077/123リアレット生 43才 

元僧侶大僧(オリジナルルール)
宙域規模商船会社エンジニア部副エンジニア

368634

<吹き矢-3><制御-2><説得-1><医学-1><接近戦闘-1><エンジニアリング-1><反重力機器-0><銃器戦闘-0><コンピュータ-0><宇宙服-0>

マッシリアで展開する宗派イル・リカ教の大僧と呼ばれるまで修行を重ねたが、事故に遭い、教団はその事故が現世の汚れが落ちきっていないからだとし、外の世界へ旅立つように指示。
彼は商船会社に入り、メガコーポレーション、テュケラ運輸の子会社、M.S.T社で副エンジニアとして働いていたが、忙しすぎて修行の暇が無くなったのに気づいて退社。
ケトラでぼんやりしていたところ、GS号に拾われた。彼にとって人生とは、クーダという高次元の存在になるための修行の場でしかないらしい。


というようなメンバーが集まり、1年間なんとか無事で旅が出来たのはもしかしたら奇跡と言えるかもしれなかった。旅の間、ギルの本当の素性が何度も口を滑って出てしまい、どうなることかと思ったが誰も信じなかった。無理もない話である。そのかわりギルには「侯爵」というあだ名が付いた。


GS号はケトラに来る前にはウィルツという世界にいた。このときすでに88000クレジットの赤字は予想されており、かつ定期整備の支払期限が迫っていた。
ギルは仕方なく、叔母から護身用に預かっていた神経ピストルを質に入れ、ちょうど88000クレジット借りて、支払いを済ませていた。
借りたのは194日。期限は294日で、5%の利子を付けて返さなければならない。
溜息の種は尽きなかったが、旅を始めた頃は金銭感覚というもの自体がギルには備わっておらず、それを思えばずいぶん成長したと言えなくもなかった。


アッシュとウォルグは溜息をついているギルの後ろで、これからどうしようかと話し合っていた。
ウィルツでは電子部品7排水素トンを購入していた。残りのスペースには船荷を満載できたので、とりあえずの儲けは出ていたが、電子部品は売らないことにはいつまでも電子部品のままである。
二人はとりあえず宇宙港の貿易センターへ行ってみることにした。

ケトラ軌道宇宙港はなかなか大規模な施設で、貿易センターも設備が整っていた。
ウォルグはデジタル式のマドロスパイプをふかしながら、ずらりと並んだ取引情報を表示したホロスクリーンを見回した。いくつもの投機品目の売却希望条件が並んでいる。
見ていてもしようがないので、GS号の電子部品も登録する。端末にデータを打ち込んで、顧客リストをチェックすると、ケトラの2大企業の名前が表示された。

まずジーディン研究所を選んでみた。
少し待たされ、表示されたのは買い取りを断る回りくどい文章だった。
次にテニア社を選んでみた。画面には制服を着た若い女性が映り、取引について話を始めた。さっきよりはいい手応えだったが、買い取り価格はトンあたり4000クレジット。そもそも電子部品はトンあたり4050クレジットで買っていたので、売っても赤字だった。
諦めて、他に買い手はいないかと見回してみた。
ダフ屋のような雰囲気のブローカーがうろついていた。

「天然資源、天然資源、天然資源、天然資源、安いよ安いよ安いよ」

どうも信用できない。

とりあえず電子部品は販売希望登録をしておいて、いい話が出るまで待つことになった。

やることもなくなり、一杯飲みに行こうかという事になった。

商談に利用されているらしい大きなスフィンクスという飲み屋が、貿易センターの近くにあった。

カウンターに陣取り、ケトラ産のウィスキーを頼んで合成のおつまみ(5cr)を食べつつ、バーテンに話しかけてみた。
どうやらバーテンはブローカー情報にも詳しいらしいと見たアッシュは、100クレジット握らせると、おいしい話はないかと持ちかけた。

彼の話では、今電子部品はアンゴア星系では引っ張りだこらしい。
アンゴアでは鉱山労働者グループと、企業とがしのぎを削っており、それぞれがイニシアティブをとるため機材なども自分の手で作ろうとしているらしかった。
またその争いはエスカレートする一方で、今ではほとんど内戦と言える状態らしかった。
アッシュはそれならいっそのこと武器を売った方が儲かると考え、武器関係の調達は出来ないかと聞いてみた。
バーテンは危険だからやめといた方がいいと一応止めたが、結局もしいい話があったら連絡してもらうことになった。


18:00 店内のホロニュースで、マーガレットが25世界訪問の旅に出発したと伝えていた。

19:00 貿易尾センターに戻った二人は電子部品に買い手がついていないかチェックしてみた。5件新規に登録されていたが、どれも希望買い取り価格が交渉を始める気になれないほど安かった。

一度船に戻ることにした。

20:00 アッシュは帰り道に、ギルに頼まれていたのを思い出し、9mmオートピストルとその弾倉を3つ買った。
領収書は先にとっておき、破って捨てた。
この1年間何か頼まれるごとに、こうしておつりを小遣いにしてきたのだった。
しかし最近はギルにも金銭感覚が出来てきたので、前と比べるとあまり不自然な数字は言えなくなってしまったのは、かえすがえすも残念だった。


船に戻った。ギルは銃の値段を聞くと、少し渋い顔をしてそれでも文句は言わず、アッシュに茶を入れてくれとだけ言った。
一応スチュワードという事で雇われているアッシュだったが、お茶くみなど好んでやる仕事とは感じておらず、見るからにむっとしながら、嫌々茶を入れた。そして「粗茶です」と宣言しながら乱暴にカップをギルの前に置いた。

ギルは顔にかかった飛沫を拭きながら、それでも黙って茶を飲んだ。もう慣れたというのもあるし、まだ文句を言わずに入れてくれるようになっただけましというものだった。

実際アッシュにとって、この船での仕事など逃走する上でのカムフラージュにすぎないはずだった。しかしこうして1年やってきた今、彼なりにGS号にも愛着が出来、堅気も悪くないかもしれないと思い始めていたのだった。
お茶を文句言わずに入れるようになったのもその一貫と言えた。

ギルはといえば、単にお茶が前より楽に飲めるようになった程度にしか把握しておらず、今手に入れた銃に象眼を彫ってもらおうか・・・などとしょうもないことを考えていた。

ジーニーをのぞく3人がブリッジに集まったのを見計らい、ウォルグが次の目的地はどこにしようかと持ちかけた。(ジーニーはいつもどこでもいいという反応で、わざわざ呼ぶ必要も感じなかった。)

電子部品がここで売れそうにない以上、そういうものをほしがっていそうな所がいい。マッデン、アンゴア、ウィックの3カ所が候補に挙がった。

アンゴアで電子部品が売れそうな情報をさっき仕入れたはずだったが、アステロイド・ベルトで働く人の多いマッデンでも電子部品は必要とされているだろうと決めつけ、マッデンに決定。
さっそくマッデン行きの船荷、乗客を募ると、大型貨物が7、中型が9見つかり、特等船客が3人、1等6人、2等3人が申し込んできた。
特等の客は1人旅と、自由業の二人組。残った船室には1等で申し込んできた傭兵3人組を乗せることになった。もちろん2等船客も全部乗せる。

出航は205日に決定した。


201日 暇を持て余し始めたアッシュとウォルグは、何か面白いことはないかとギルに聞いてみた。ケトラが旅の出発点だったが、1年前に来たときには二人とも地上に降りもせず、すぐにGS号に乗り込んでしまったのだ。

ギルはケトラの様子は知りたいが、自分が動くのは不安に思っており、様子を見てきて報告するのを条件に、彼らに地上への半舷上陸の許可とシャトル代を出すことにした。
いつの間にいたのかジーニーもその話に乗ってきた。

ところで、ケトラの侯爵家に興味があるらしい「侯爵」の言動に興味を持ったアッシュとウォルグは、初めてまともに侯爵家についてライブラリデータで調べてみた。
分かったことは現侯爵は病に倒れ、その跡を継いだ筈の一人息子は行方不明だということだった。息子の顔写真はデータになかった。「侯爵」が侯爵である可能性も確かにある。しかしやはり信じがたかった。

シャトルは12時に出発する。ジーニー以外の二人は宇宙服も用意して、極寒のケトラ地上へ挑んだ。

シャトルが軌道宇宙港を発進した。
雲もほとんどないケトラは、軌道上からもその殺伐とした地表が確認できた。
岩山と雪原と氷の海ばかりが目立つ。シャトルが進むにつれ、地上宇宙港が視界に入ってきたが、それも雪原と岩山の間にある灰色の建造物にすぎなかった。
宙港街といえば、どこの世界もごみごみとして活気があるものだが、ここのそれはいくつか肩を寄せあうように建っているドームの集合体だった。
アッシュとウォルグは、早くもこの遠征にいやな予感がし始めていた。ジーニーはといえば、至極満足そうに雪原を見つめていた。

雪を固めてプラスチックをひいただけの着陸床にシャトルが着陸し、乗客達はケトラの希薄で冷たい大気の中に吐き出された。
みんなが暖かい建物の中へ急ぐ中、ジーニーだけは深呼吸しながらゆっくりと歩いていた。
アッシュとウォルグは、冷えた体を温めようと、港内にあった煉瓦作りのバーらしきところに転がり込んだ。
ジーニーは一人外へ行くと言って消えた。彼とは軌道港に戻ったらスフィンクスで合流することになった。

飲み屋に入った二人は、雪焼けで真っ黒のごつい髭おやじに迎えられた。彼がバーテン兼マスターらしかった。
とりあえず暖まるものはないかと言うと、白く濁った地元の酒がでてきた。飲んでみるとアルコール度数が高く、確かに暖まった。

カウンターの後ろの壁には古めかしい額に入った写真が飾ってあった。どうやらケトラの貴族関係らしかった。 おやじに聞いてみると、ガルガボック家の御子息の写真だと答えた。
つまり行方不明の一人息子のことである。
写真を壁からおろしてもらい、よく見てみた。
写真には恰幅のいい男性と、その妻らしい女性、そしてその女性の抱いた赤ん坊が写っていた。
どうやら誕生を祝って撮られたものらしい。
赤ん坊は、我らがオーナー代理に似ていると言えば似ていたが、なんとも言えなかった。

おやじの話を聞きながら、ちびちび飲む。おやじの奥さんは家にいて、娘は嫁に行ったと聞かされた。
わびしい。
何か楽しいことはないかというと、おやじがアコーディオンのような楽器を抱えて、歌を歌いだした。その「開発の唄」は、もの悲しいメロディーで、二人は更にわびしくなってきた。
せめてうまいものでも食べようと、地元の名物はと聞くと、おやじはにやりと笑ってケトラに来たらこれを食べにゃあいかん、とか言いながら、魚のようなものの塩漬けを出してきた。
まずくはないが、ごちそうと言うより保存食っぽかった。

わびしさは募るばかりである。

塩漬けは食べきれないほどあり、(そもそも塩がきつすぎた。)包んでもらってみやげにした。

14:00 次のシャトルは18:00。二人は時間を持て余し始めた。

店を出て、宙港の裏さびれた待合い室にしばらく座っていたが、すぐにがまんできなくなった。しょうがないので宙港から少し離れたところにあるケトの街へ行ってみることにした。

エアラフトタイプの列車に乗り込み(2cr)10分もすると、ケトの街に着いた。

ケトの駅構内には売店があったが、シャッターが降りていた。
案内所の窓口を見つけたので、行ってみた。
ロボットが二人を迎えた。
観光名所とか、とにかく楽しいことはないかと訪ねると、氷原地帯で観光客向けのイベントが行われていたが、今は事情により中止になっていると言われた。
寒さも我慢できないほどになってきて、とにかく暖まれるところはと聞くと、近くにある「スノー・ホワイト」という喫茶店を教えられた。行ってみる。

「ノース・ホワイト」は40才くらいの女主人が一人でやっている店だった。
それぞれカレー(6cr)、縮れたスパゲッティ(6cr)を食べた。ますますごちそうからは離れてゆく。
悲しそうにしている二人に事情を聞いた女主人は気の毒がってくれたが、二人の心は寒いままだった。

15:00 近くに図書館があり、ビデオなども見れると聞いて行きかけるが、考えてみたらこんなところでビデオを見ててもしょうがないのでやめた。
とにかく外に出るのがおっくうだった。

宙港に戻ることにした。
反重力列車の車窓をぼんやり見ていると、雪の中をジーニーが何やらヨガのようなポーズをとっているのが見えた。修行しているらしい。二人は身震いした。
見ているだけで寒かった。

18:00 結局待合い室でごろごろしてから、軌道へのシャトルに乗り込んだ。まったくわびしい遠征と言うほかなかった。
約束通りスフィンクスへ行くが、ウォルグはもう疲れてきたので船に戻ることにした。

アッシュは例のバーテンを捜すと、次の目的地マッデンはどんなところか聞いてみた。
そしてうんざりした。
どうやら楽しい場所ではなさそうだったのだ。ほとんど小惑星というようなところらしかった。
気分を変えるために、」 バーテンの個人的な話を聞いてみた。
彼は軌道港に来てもう20年くらいたっているらしかった。いろいろ昔話とかを挟みつつ、再び武器関係のぼろい話などで盛り上がる二人。
アッシュはバーテン(ノービーという名らしい)とすっかり仲良くなり、ジーニーのことを頼んで店を出た。

宙港をぶらぶらして、「カラコラ村」という健康センターでサウナに入り、ビデオとかを見てゆっくりしてから船に戻った。地上に降りるより最初からこうしていれば良かったと思うアッシュであった。


ジーニーが戻ってきた。
見ると凍傷で指が取れそうになっていたが、本人は気にするでもなく、楽しい遠征だったと満足そうだった。

そうして1120年201日は暮れていった。


KNIGHTFALL
第1回終了

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